ふるさと風景: ふたりの上田さん


Think the Earthプロジェクトの上田壮一さんがツイッターのタイムラインに 「視点がまるで違う。大事な、温かな時間が写ってる」 とのコメント付で、被災地の匿名のカメラマンの写真サイトを紹介されていました。

http://www.rolls7.com/


じっと見ていると、本当に上田さんが喝破されたように、これらの写真を撮った方は、震災前と同じ目線でふるさとの風景を見つめていることが分かりました。風景のこちら側に生身の「私」が居ることを感じました。写真を撮るということは、絵を描くことと、本当に似ているのですね。


そういうふうに感銘していて、ふと思ったのは、長い時間とたくさんの努力の上で現地が復興を遂げて「新しい風景」が拓けた時、人々は、そこに「ふるさと」を見ることができるのだろうか・・・と、いらぬ心配をしてしまいました。


そのとき、天啓のように、頭に浮かんだのは、滋賀県立大学の上田洋平先生のふるさと絵地図=「心象図法」でした。上田洋平とは、何度かお話したり一緒に地域貢献系の競争的資金に連名で応募したことがあります。
非常に素晴らしい若者です。(先に引用の上田壮一さんと同姓なのも何かの縁でしょうか?)

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http://hikonekeik.exblog.jp/10415386/


長く慣れ親しみ、そこで何代も生活をしてきたふるさとの姿を、「心象図法」を通して、絵屏風として残すことは、地域の「知恵」を、歴史の流れに散逸させない大きな力を持っています。


被災地が未来に向けて復興を遂げて行くとき、きっと上田先生の「心象図法」が、人々の勇気を支えてくれるだろうと確信しています。



Rev.[web・2011/04/15・KB31TKS]