2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

3・11のころ

3・11のころ(特にその後の1ヶ月くらいの間)、 自分が何を考えていたのか、twitter から facebook に同送/転送してDB化したつもりのメッセージを振り返ってみた。最初は、つぶやきのデータベースとしての facebook の有用性に期待したが、タイムライン…

自我の昇華

海の日三連休の中日に伴侶さんと久留米の石橋美術館に行って高橋野十郎の里帰り展を見てきました。 作品のクオリティの高さが静かな独創性に支えられていて見事な世界でした。本名が高嶋弥寿(やじゅ)で、嶋を島に弥寿を野十郎(やじゅうろう)にあらためた…

共時する遠朋

ユングのシンクロニシティ(共時性)を勉強しなくっちゃと思い定めて、アマゾンで一冊買って、冒頭部分や河合隼雄先生の解説文をながめていたら、易経の話(神託や予言の作用原理としての共時性)がでてきて、ああ因果律の支配下にない共時性ならさもあらん…

ロジックの中の感性

ブラームスの室内楽を聴いてて、思った。 今時の演奏は演奏者や指揮者の力量に負うところは多い。タイミングの的確さといい、テンポの絶妙さといい。とはいえ、それらを生み出した大元の多くは、3Bやハイドンなどドイツ語圏のロジカルな精神たち。ロジック…

雲が行くまで待とう

ハイドン晩年の弦楽四重奏。昨夜の「名曲の楽しみ」で聴く。水戸にいたころ、古楽器奏者ではともにトップクラスの寺神戸亮(vn)と鈴木秀美(vc)のいるミト・デラルコの演奏で聴いて以来。「名曲の楽しみ」は、いま「ハイドン特集」の大詰めで、最近は声楽ばか…

ふたつの夏とふたつの冬

今度の震災から2ヶ月たったころ、都内の年長の友人が、われわれ日本人がこれからどんな国を望むかは二度の夏と二度の冬をすごしてからでないと分からないよ、と静かに話してくれたことがある。そして、今や僕たちは、一つ目の夏の経験に踏み込んだ。 「政治…