ペットボトルの中の宇宙
メダカを3尾、飼っている。シロメダカという種類。
「目・高」の名の通り、頭の頂上部に配置された両眼は常に水面をスキャンしている。
水槽は、カラになった2リットルのミネラル水のペットボトルでブリコラージュ。
横置きにして大きな天窓を2つ。
水底に敷いたのは米粒より二回り大くらいの白い砕石。すこしケチって被覆率は70%くらい。
水草はアナカリスという極々普通のものを長短3本。その長さは3本つなぐと横置きのペットボトルの中を1周半するくらい。メダカたちのかくれんぼにちょうど良い混み具合になっている。
シロメダカたちを、ぼくは、「きみたち」と呼ぶ。
きみたちは、まるで無重力状態の宇宙飛行士のようだ。
水中で前後左右上下に楽々と動いて見せてくれる。
特に不意に後ろに進んだりふわっと浮上したりするときは!
きみたちのひれは
心臓のように不随意にも、手足のように随意にも動くみたいだ。
さあ、そろそろご飯の時間だぞぉ。
Rev.[web・2010/11/19・KB31TKS]