ガザル (ペルシャの抒情詩)


辻原登の小説の主人公を気取って「ハーフィズ詩集」を無作為に開いてみた。
三度目くらいで眼に入ったのは、その232(訳は黒柳恒男さん):


  もしできることなら 私は悲しみが
  消え去ることをしてみたい
  心の個室は 相反するものが交わる場ではなく
  悪魔が去れば 天使が入る ・・・


ハーフィズにとって、天使とは、髪薫る女性の面影? でなければ 芳しい酒の精?
ただし天使が天使として入ってこれるスペースを作り出すのはとても難しいようだ。
冒頭に「もしできることなら」とあるから。


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